龍鬼と私。

「唯奈です。よろしくお願いします。」




私は早速ケータイを見てまわった。




楓は総司さんと話しているみたい。





1つのケータイを手にして私は近くにいた蒼空のところに行った。





「こんなシンプルなのでィィの?」





蒼空が私に聞く。





「うん。」





「総司さん、これだって!」



海斗がいつのまにか居て、言ってくれた。






その後、すぐに手続きをしてくれて手渡された。






「じゃあね、みんな♪」




みんなそれぞれ挨拶して帰った。





俊は一言も話さなかった。
みんな曰く照れ隠しらしい。



顔に似合わず意外な一面だなあ。





倉庫についてすぐにみんなが色々教えてくれた。
メールと電話のやり方さえとりあえず出来てればィィらしい。







家に帰るとすぐさま眠ってしまった。








何だかんだでバタバタした日々を過ごしていた。






気が付くと体育祭が明日に控えていた。




時が経つのはあっという間だなあ…と、思ってしまうほどだった。







前日の放課後、倉庫では……。





『俺絶対前!!!!』





双子が叫ぶ。




「いーや、俺だ!!!!」





亮汰も負けじと叫ぶ。