龍鬼と私。

夕方6時半頃…



私が目を冷ますと、俊が雑誌を読んでいた。




「あれ?」



寝ぼけている私は辺りを見回す。





「どうした。」




俊が問う。





「俊ここに座ってたんだっけ?」




「…いや。」




「まあィィや。蒼空、タバコ取って。」




テーブルの上にある私のタバコを蒼空が取ってくれた。





「はい!疲れてたの?大丈夫?」




心配して聞いてくる。
蒼空は心配性なんだろうか。




「ありがと。大丈夫。」





「そろそろ帰るぞー、唯奈♪」




海斗が元気良く言う。





「わかった。」




「そういえば、唯奈のケータイは?」





蒼空が突然聞いてきたけど、私は普通に答えた。







「ないよ。」




『えーーーっ!!!』





いつもの3人が叫んだ。
驚きすぎだと思うのは私だけ?
3人とも目を見開いている。




後ろを振り向けば、楓も俊もビックリした顔をしていた。