龍鬼と私。

「早かったね。唯奈もー怒ってないみたいだけど、李來と何かあった?」



楓が聞く。




「ん?特に何にも…あ!!」



「あ゛!?何かあったのか!?」




凄い勢いで俊が聞き返してきたので、私はキョトン。




「え?本当?」




まだ何も言ってないのに蒼空が言う。




「いや、大したことじゃないし、私には今の俊を見てもわかんない。」




「は!?俺?」



今度は俊がキョトン。





「あのー、李來がね?俊が「待った!!(汗)」」



私が話しているのに、俊が遮る。



「もー言わなくてィィ////」




「顔…真っ赤だけど…。」




私は俊にそう言った。




「アイツ!!」




今度はそう言って怒り出して意味がわかんない。




「李來から何を聞いたの?」




楓がニヤニヤとしながら聞いてきた。
が、とっさに俊が私の口を手で、塞ぎ疾風のごとく私を担いでその場を後にした。