龍鬼と私。

「はぁ…今回は俊も悪いよ。」



蒼空が言うと、楓が続ける。




「ヤキモチって知ってる?」




「何だよ、それ。俺がヤキモチ妬いてるみたいじゃねーか。」



“バカだ”と、みんなが思った瞬間だった。




「ヤキモチじゃなかったら、俺らにもイラつく理由言ってみろよ。」




海斗が呆れながら言う。




「それは……あれだよ、あれ…。」




答えに困っている俊を呆れて見ているみんな。




「認めろよ。もーオマエが唯奈を好きなことみんな知ってるから。」



楓が笑って言う。




「ま……まぢか。楓しかバレてないと思ってた。あと、アイツ。」



「頑張れよ。初彼女への道のり。」



亮汰はそう言い、また用紙へと目をやり、問題をやり始めた。
フリーズしている俊を放って、他のみんなもやり始めた。





end