「はい、指切り!!」



「え?あ、うん。」



イキナリ言われたが、それに従い小指を差し出し指を結んだ。



「卒業だけはしような。楽しい思い出を残して欲しいんだ。」




そう言って、キュッと固く結びまた口を開く。




「指切りげんまんウソ付いたら針千本飲ます、指切った…。」






その直後、私はハッとした…。





脳裏に浮かぶ私と李來の幼少時代…
“約束しようよ、唯奈ちゃん…引っ越しても大きくなって、中学生になったら、また秘密基地で会おう。その時までに唯奈ちゃんを守れるようになるよ!!指切り………”






「ゴメン…ゴメンね、李來……。」




私は俯き、李來が驚く。