龍鬼と私。

1ヶ月後…………。
みんなの退院が決まった。
先に退院していた李來もほぼ毎日のように病院に来てくれた。



「やっと出れるーっ!!」



海斗が叫ぶ。
それを見てみんなが笑う。



病院を出る前に私は李來に呼ばれた。




「少し時間をくれないか?」




李來は俊に言った。
俊は少しムスッとした顔をしたが、楓が代わりに“どうぞ”と言ってくれた。





そして、病院の屋上に来たわけだが…。
なんだろう?と、私は疑問だらけ。




「…どうしたの?」



私は沈黙に耐えきれず李來に聞いた。




「次いつ会えるか分からないからさ…。族ならそれなりにやることあるんだろ?俺の入るところではないから…約束してくれない?」




ニコっと笑い言うが、少し寂しそうな目をしてるように見えて、私は黙って頷いた。