龍鬼と私。

(現在に戻ります)





ーーーーーーーー。





「そこで、俺は約束をしたんだ。」




静まり返る病室。





「思った以上に酷いな…。」




海斗が苦笑いぎみに言う。




「そ、…そんなことがあったんだ…」




動揺を隠せないでいる唯奈に、更に李來は続ける。






「トラウマになっているんじゃない?男が苦手って。間近で唯奈ちゃんは見ていたんだから。」




酷いことをされていたと、内容は教えてもらえなかったけど、話をしていたのは覚えているが、実際のリアルな記憶は全くない。