龍鬼と私。

その日の夜中…唯奈の父は女を連れ帰宅したが、金目のものを探し散々荒らして、母を殴る蹴るをした。
唯奈を庇い全て受けて、暫くすると、女と一緒に出ていき、最後に紙を一枚置いて行った。





母が必死に訴えてた、離婚届だった。







翌日の夜…唯奈と唯奈の母は李來の家を訪ねてきた。
家に上がるよう施し、一部始終を話した。
李來の母は泣いていた。
幼い二人は良くわかっていないが、ただ事ではないことは、わかっていた。





「さ唯奈…李來君とお別れしなさい？」




その言葉に唯奈は頷き、李來は戸惑う。






「一緒に遊んでくれてありがと。バイバイ。」






なんのことか、理解をしてないで言う唯奈は、ニコっと笑う。
李來は唯奈の手を引き、自分の部屋に連れていった。






※end※