「どうしたの?」


前日と同じように慰めながら、問う李來。



「また、喧嘩してるの。ママが叩かれてパパは唯奈も叩こうとしたの(泣)」




李來の言葉が詰まる。




「僕も悪いことしたら叩かれるよ?」




「違うよ…唯奈はなにもしてない。ママを叩かないでって言っただけだもん(涙)」




唯奈が泣きながら訴える。




「そっか…唯奈ちゃんは僕が守ってあげる!」



そう言うと、唯奈は声にならない声で頷いた。
落ち着くと、李來は唯奈を家まで送った。