※ 李來の知る過去※




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母親の後ろに隠れている3歳くらいの同じ年の頃だと思う女の子。



『ほら、唯奈。李來君よ?仲良くね。』




優しく女の子に話しかけ、目の前に可愛い女の子が現れた。




「僕と一緒に遊ぼう?」



唯奈はそっと頷き、李來は手を差し伸べた。
公園の中に向かい、母親たちはベンチに座り何か話している。




「唯奈ちゃん、こっち来て!」



手を引かれるままに走る唯奈。




唯「これなあに?」



ブランコの前で尋ねてくる唯奈。



「ブランコだよ、座って?」



二人で座り、李來のブランコが揺れ始めた。
唯奈も李來の真似をしてみるが、うまくできない。
李來は唯奈の後ろに回り背を押す。