神様は不公平だッ!! …本気でそう思った。 「えっと…あなたの名前はなんていうの?」 「へっ!?は…はいっ!咲川ありさですっ!」 「よろしくね。ありさちゃんってよんでいい?」 「あっ…はいっ!全然っ!」 女神様がにっこりと微笑まれた。 ……お美しい…。 「それから…」 女神様は視線をあたしの後ろに向けた。 さっきみたいに、花が咲くような綺麗な笑顔で… でも…花の種類が…違う。 「よろしくね。"越谷くん"」 「…よろしく。"藤野さん"」 …なんて…悲しそうに笑うんだろうな。 二人とも。