「よかったねありさ。すぐ見つけてもらったよ」
「う…うん。そうだね」
そんなことはつゆ知らずな越谷くん。
…自覚ないのね。
「チームは何人?」
「えー…と、あたしらと越谷くんとぉ…7人かなあ」
「男子3人、女子4人だねぇ」
「ほらあそこにいる男子2人と女子1人!あれっ!」
そう言って女子2人は、指をさした。
見知らぬ男子2人と、
どこかで見たことがあるような…女子が、1人。
ちょっと遠くてわからない。
「………!」
「…え…?」
その方向を見て、急に目を見開いたのは…
越谷くんだった。
「ね、すごいっしょ?」
「あの人と一緒なんだよ」
…あの人?

