…て!!
手…!!
繋いじゃってる…!
「席…座ろ?…俺たち、隣だから」
「へっ…!?」
「出席番号順。話、聞いてなかったの?」
「…あっ…!」
またボーッとしてたあ~!
あたしがショックを受けているうちに、あたしは手を引かれ、席に座らされる。
「…また、隣…よろしくね、ありさ」
「ん…うんっ」
あたしはどぎまぎしながらも、答えた。
すると、ふわ…っと、
越谷くんは笑った。
「わっ……」
「え…?」
あたしが驚いて声をあげると、越谷くんもまた、驚いた顔であたしを見た。
「どうした?」
「ううんっ。なんでもないっ」
あたしは必死にごまかした。
「…ふうん?」
越谷くんは不思議そうな顔をしながらも、それ以上何も聞かなかった。