俺たちは、駅までの道を歩いていた。
2つ先の駅から、俺たちは通っている。
…清翔は駅から近いし、マジで楽だな。と思った。
「ていうかさ、陽」
「うん?」
「友達できたなら、それこそ行かないと、合宿」
「…なんで?」
もう親しく話せる人ができたんだ(挙動不審だけど)。
一人でもできればいいんだよ、俺は。
「お前なあ…。その子とさらに仲良くなりたいとは、思わないのかよ?」
「……さらに…」
それはつまり、
ありさともっといっぱい喋れるってこと?
「仲いい子とは、やっぱもっと一緒にいたいし、話したいし…知りたいだろ?」
「……知りたいって…?」
「彼女のことだよ」
…ありさのこと…。
『男に免疫がない』
それしか知らないな。

