☆咲川さんの恋愛事情☆





俺たちは、駅までの道を歩いていた。



2つ先の駅から、俺たちは通っている。



…清翔は駅から近いし、マジで楽だな。と思った。






「ていうかさ、陽」


「うん?」


「友達できたなら、それこそ行かないと、合宿」


「…なんで?」




もう親しく話せる人ができたんだ(挙動不審だけど)。

一人でもできればいいんだよ、俺は。





「お前なあ…。その子とさらに仲良くなりたいとは、思わないのかよ?」


「……さらに…」




それはつまり、

ありさともっといっぱい喋れるってこと?




「仲いい子とは、やっぱもっと一緒にいたいし、話したいし…知りたいだろ?」

「……知りたいって…?」

「彼女のことだよ」





…ありさのこと…。




『男に免疫がない』




それしか知らないな。