とにもかくにも、もう眠い。
…寝よ。
そうして、俺はゆっくり夢の中へ落ちていった…。
─ガタッ
しばらくして俺は、右側から聞こえてきた大きな音に、意識を取り戻した。
…なんだあ?
いま、結構よく寝れたんだけど…。
「な…なんでしょう?」
「なんでしょう…じゃないだろう。順番に自己紹介をしろと言ったはずだ。……聞いてなかったのか?」
「ヒィイッ…す、すいません…!」
「クスクス。やだー」
先生に怒られて、悲鳴をあげる声と、それを笑う声。
俺は、重いまぶたをがんばって少しだけ開けてみた。
……女の子だ。

