「陽菜~っ。ちょっと降りてきて。」


まだパジャマなのに。


「なに??」

「あー、パジャマなんてなんて無防備なんだ。」


そう思うならパパ、ママを止めてよ。


つか、………誰??


「じゃ、あとはよろしくね。ママたち行ってくるから。」

「ちょ、なんのはなし??」

「陽菜と智尋くんはこれから同居してもらうわ。うちの可愛い娘を守ってね。」


って、聞いてないよっ!?!?

私だけのけ者で話が進んでたってわけ??


そうおもっているうちにママもパパもいってしまった。



「で、あんた名前は??」

「は??さっきまでの謙虚な態度は??」

「あんなん親の前だけだよ。名前。」

「長谷川陽菜。」

「俺は加藤智尋。あとから弟も来るから。」


こいつマジだよ。
ま、知らないふりしてれば、独り暮らしと変わんないよね。


ピンポーン。


その時、インターホンがなった。