ナツキside

俺達を観覧席に残して飛び下りたアイ。

「お前、どうなるかわかってんだろーな?」

一体何を考えてる!

女一人じゃ無理にきまってるだろーが!!

「大丈夫です。
死にはしません。」

余裕の顔で下から俺をみる。

そんな余裕どこからわいてくるんだよ、

「あ、アイツ!!」

ナオが敵を指差す。

「ククッ…
やっと会えたぜ。」

「さっきアイに絡んでたやつだ!!」

「僕が追い払ったんだけどな…。」

「つまり…」

逆恨みね。

「お前をズタズタにしたいと思ってたのさ!!」

男はそう言うのと同時に後ろから沢山の海賊が出てきた。

「お、おい…」

正気か?アイ。
計算してお前一人で出ていったのか?

「ざっと100人はいるだろ!?」

「ちっ、ふざけた真似しやがって。」

「ナツキ…」

俺が舌打ちをするとシンが俺の肩を叩いた。

「多分、あの娘が一人で行ったのはこれが理由だよ。」

そして一枚の紙を差し出した。

「な、なんだ!?それ!?」

「これって…」