LOVE PRECIOUS


シンside


アイのワガママで出ることになったtreasure hunt。

もう開始してから経つ。

「なぁなぁ…
やっぱり俺ら場違いだよぉ…」

ナオったらほんとにヘタレだな。

ほら、また皆に言われてる(笑)

「でもあれだよな。
何で俺達の周り、みんないないんだろ?」

ルカが言う。

あれ?もしかして気づいてないの?

「俺達に恐れをなして逃げたか!?」

「お前、調子がいいやつだな。」

そんなわけないでしょ?

みんな気づいてないんだ。

「お姉ちゃん…」

ハルの不安そうな目。

理由は何となくわかる。

そして誰も僕たちに近寄って来ないことも。

「大丈夫だ。」

ハルの頭を撫でるアイ。

君は一体何者だ?

みんなにはわからないけど敵を寄せ付けないこの殺気。

こんな殺気どこから出てくるの?

「不思議な娘だ…」


シンside終わり