LOVE PRECIOUS


アイside


「なぁなぁ…
やっぱり俺ら場違いだよぉ…」

森の中を歩いてる私たち。

ナオは情けない声で言う。

「は?
ほんとにお前は弱いな!?」

ルカさんがバカにしたように笑う。

「でもあれだよな。
何で俺たちの周り。みんないないんだろ?」

ルカさんは辺りをキョロキョロ見渡す。

「俺達に恐れをなして逃げたか!?」

「お前、ほんとに調子がいいやつだな。」

ナツキさんがため息をついてナオをみる。

「お姉ちゃん…」

「ん?」

「ほんとに、大丈夫かなぁ…?」

となりにいるハルが不安そうにわたしを私を見てくる。

「大丈夫だ。」

そんなハルの頭を私は撫でる。

「お、おい!!」

ナオが急に声を張り上げた。

「ま、まさか…俺達…」

ナオ、そのまさかだよ?

「コロシアムに…着いちゃった…」

さぁ、着いた。
こっからはみんなを巻き込めない。
絶対に。


アイside終わり