アイside
「おい。アイ。
お前この内容でほんとにやる気か?」
「もちろんです。」
ルカさんは少し不満そうに私を見た。
「お前は、何か隠してないか?」
レオさんはじっと私を見つめる。
「隠す…」
確かに私は今あることを隠している。
でもそれは私のためではないんです、
そう言ってしまいたい、
でもそれは許される事ではない。
「いえ、何も隠してないですよ?」
ここで言ってしまえばあの娘の命はない、
「だって優勝すればた~っくさん食べ物と賞金もらえるんですよね?」
「まさかお前…」
ナツキさんから黒いオーラが見えてきた。
「ハルを傷つけたヤツをとか言っといて…
さてはこれが目的かぁ??
あ?」
「あー、えーと、ハハハ…」
こ、怖い!!
「全く。困った娘だねぇ。」
ナツキさんとは裏腹にシンさんは優しく私の頭を撫でた。
「しょうがないから。
出てやるよ!」
ナオは張り切ってきた。
「お前は大体予想つく。
菓子が目的だろ?」
「うっ…」
痛いとこを疲れたナオ。
それを見て大笑いする皆。
ごめんなさい…巻き込んでしまって…
そう言えたらどんだけいいんだろうか…
