LOVE PRECIOUS


「船じゃないな…」

あとは人目に付かない裏路地。

「いるはずだ…」

!!!

「ハル!!」

手当たり次第に路地を探すとハルが倒れていた。

「しっかりしろ!!」

私はハルを起こし声をかけた。

カサッ

ハルの手元から紙が落ちてきた。

それを手にとって読んだ。

「これは……」

「ん…お姉ちゃん??」

「ハル!!大丈夫か!?」

「私…あのっ、」

ハルは泣きそうになりながら口を開こうとした。

「何も言わなくていいから…」

「アイ!!」

すると後ろからナツキさんの声が聞こえた。

「ハルちゃん!」

ルカさんはハルに向かってきた。

「どうしたんだ?急に…」

レオさんは私を見る。

「ハルがどっかの船の輩に手を出されただけです。」

「ええっ!
大丈夫かい?!」

ルカさんはハルに

ほら俺の胸に!

とか、いってるけど…

「すみません。
私の我が儘聞いて頂けますか?」

私はナツキさんに言った。