LOVE PRECIOUS


「怪我してないよね?」

「スミマセン!
迷惑かけて。」

私は二人に頭を下げた。

「そういや、ハルは?」

「あぁ、中に入って買い物してます。」

「何でお前は入んないんだ?」

ナオがキョトンとして私に問いかけた。

「買い物好きじゃないの。
それに人が沢山いるし。」

「納得できるな。」

ナオが笑った。

そんなに笑わなくても……

「おーい!
おわったかー??」

するとルカさん達が買い物を終えてこっちに来た。

「あとハルが買い物してるんだって!」

ナオがルカさんの問いに答えた。

でも…それにしては遅いな。

「中見てきますね!」

私は店の中へ入って行った。



「おかしい…」

ハルが店の中にいない。

「スミマセン。
さっきここら辺に髪が長くてワンピースを着た女の子みませんでしたか?」

私は店員にハルの事を聞いた。

「あぁ、さっき厳つい感じの男と一緒に出ていったよ。」

「男?」

「あぁ、何かあったのかい?」

「いえ。
ありがとうございました!」

私は慌てて店をでた。

「やな予感しかしない…」


ハル!!