LOVE PRECIOUS


「えっと…
日用品って歯ブラシとかだよね?」

隣を歩くハルが私に聞く。

「そうだね。
あとは…シャンプーにリンス。」

「沢山あるね!
お買い物って楽しいなぁ!」

るんるんのハル。

買い物一つでるんるんになれるなんてどうにかしてる。

私は買い物嫌いだからね。
人混みの中歩くんだったら船の上で海眺めてた方が楽しいもん!

「あ!私あっち見てくるね!」

そう言ってハルは店の奥へ行ってしまった。

「全く…これだから買い物嫌い…」

私は買い物をハルに任せることにして外のベンチに座った。

「それにしても…」

がらの悪い人達ばっかり。

がたいがよくていくつも刺青が入ってる人。

細くて耳や体の色んなとこにピアスを開けてるひと。

「あんなに開けててバカだと思わないのかな?」

つい本音がでてしまった。

「あぁ?
おいこらガキ!」

「やっちゃった…」

どうやら聞こえてたみたい…
ピアスの兄ちゃんがこっちによってきた。

「てめぇただのガキのくせしていい度胸してんじゃねぇかよ。あ?」

うわぁ~ベロにもピアス空いてるし。
痛いよ見てて!

「てめぇよ…どこの輩だ?」

「さぁ??」

「殺されてぇのか!!」

いきなり胸ぐらを捕まれた。

めんどくさいことになったな…
ここは謝っとくべきだよね。