そんな…そんなはずはない!!

まだ海賊になって二週間も経たない女が俺の過去など知るはずがない!!

「“これ”…しってますよ。」

「知ってるだと?」

「全世界指名手配犯…
 人切りの ゼロ。」

「…なんで!お前が知ってる!!」

アイと俺が見ていたのは一枚の紙。

それは指名手配犯の写真が載っている紙だった。

「何が…あったんです?」

何だ…こいつは…

俺の気持ちわかって言ってるのか?

「心配…ないですよ?」

誘導尋問だ…

そう思っているのに…口が勝手に動き出す。

「6年前…俺はまだ海賊になる前だった。」