LOVE PRECIOUS



この発作は四年前に負ったもの。


みんなには言ってない。
言ってしまうときっと心配させてしまうから。


ここ数年では全くと言っていいほど発作など起きなかった。


でもこの発作が起きたということは何かが始まるということ。



(もうハルを一緒に連れては行けない…
どこかで降ろさないと…)



「…ぃ…い…おい!!」


「は、はい!?」


「お前なにボーッとしてんだよ。
まだ具合よくねぇのか?」


色々考えていてご飯を食べる手が止まっていたようだ。


「あ、大丈夫です!
お腹はペコペコなんで!」


慌ててご飯を食べる。


でも…
ハルには一つだけ仕事をしてもらわないと困る…


でもそれはあの娘をズタズタにしてしまう可能性が高い。

でも…


「もう…逃げられない…」


「何をブツブツ言ってんだよ!
やっぱり具合悪いんじゃねぇのか!?」


グイッと後頭部を持たれナツキさんの方に向かされた。


「だ、大丈夫ですって!」


「うるせぇ!
黙ってろ!」


ナツキさんは熱を確かめる様に私の額に手を当てた。


「…熱はないようだな。
飯食いおわったならさっさと部屋戻って寝ろ。」


「嫌ですよ!
全然平気です!」


するとナツキさんはチッと舌打ちをした。

その瞬間。


「う、うわぁー!?」


「無理矢理部屋へ連れってやるよ。」


ナツキさんは私を方に担いで食堂をでた。


「ちょ、ちょっと降ろしてください!!」


「………」


無視かいっ!

しかもなんでこんな荷物みたいな持ち方されなきゃいけないのさ!


「ほら。
しっかり寝とけ。」


「あうっ!

ったぁ…
放り投げなくてもいいじゃないですか!」


「あ?
お前が軽すぎんだよ!

もっとしっかり飯を食え!」


「え?!」


「チッ。
もういい。しっかり寝てろよ。


……みんな心配してんだからよ。」

最後の方をボソッと言って部屋を出て行ってしまったナツキさん。


でもその言葉はしっかり聞こえていた。

「ナツキさん…」


『ドクン…』


不意に胸が高鳴る。


「苦しくない…」

でもなぜかさっきとは違い苦しくないはなかった。


「不思議な….気持ち…」