LOVE PRECIOUS



シンSIDE


「これと…これを…」


僕の隣で薬草や色んなものを調合している。


「あのさ…」


「ちょっと話かけないでっ!」


ジェーンに怒られた。


初めて見る調合だ…
こんな風に調合するなんてできるのか?


「後は…
ユメノクサを入れればいいんだけど…」


「ユメノクサだって!?
それは猛毒だろう!?」



「そうよ。
何か問題でも?」


「大有りだよ!

ユメノクサには猛毒があるんだよ!?
それを人に飲ませる薬にいれるなんて!


君はアイを殺す気かい!?」



ユメノクサとは聞こえのいい薬草だ。

しかしこれは大きな間違いでユメノクサには猛毒がある。


ひと舐めするだけで死に至る危険な薬草。


そんなのをアイに飲ませるなんてダメだ!


「あのね、私がアイを殺すわけないでしょ?!

このユメノクサには確かに猛毒があるけれど、ここに入ってるものと一緒に入れれば毒素は抜かれるの!

あんた船医なのにそんなのも分からないの!?」


「違うよ!
君が作ったこの薬の調合の仕方は初めて見たんだ!

君は一体どうやってこの調合を?」


「どうだっていいじゃない。

私は自分で勉強しただけよ。」


ジェーンはプイっとそっぽを向いてしまった。


自分で勉強したなんてありえない…

独学でこんなことできるんだったら今僕にある全ての知識はどうなるんだ?


「この調合を独学で学んだのなら…
君は…いや、君達は…一体…」


分からない。
君が考えていることもアイが考えている事も。


「君達は何者なんだい?
一体何を考えて、何を思ってここにいるの?

目的は何?」


「……」

ジェーンは黙ったまま薬を作る。


「だっておかしい。
一国のお姫様が秘密の薬剤の調合の仕方なんて知ってるわけがない。

しかも最強と言われたアイがどうして僕達の船にのっている?

どうしてあの子はあんなに悲しい目をするんだ?!」


分からない分からない分からない!

君達は何がしたいんだ!


柄にもなく熱くなってる自分がいる。