「もう一度忠告する。
これで最後だ。
過去の話をするのなら俺はお前を殺す。」
銃をジェーンに突きつけたままアイは静かにいう。
そんなに話されたくないことなのだろうか?
「あなたはバカね。
そう言われて私がはいそうですか。って聞くわけないじゃない!!
私はアイに殺されるなら死んでも構わない。」
頭がついていかない。
こいつらの考えてることがわからない。
ジェーンはやっぱり敵だったのか?
だからアイは銃を向けているのか?
「私の役目はこの事を皆にいう事よ!!
そうしなければまた!
あの時のように犠牲者が出る!!
アイはそれでいいの!?」
「……」
「私は嫌よ!
またあの時みたいにアイの悲しい顔をみるのはいや!!」
ジェーンはとうとう泣きはじめた。
「私はあなたがどこにいようと何をしていようと!
私は
あなたが世界最強の三銃士と呼ばれる様になった事で!
Invincibl piracy (無敵の海賊)と呼ばれる様になった事で!
あなたは命を狙われてる!!
私は!
あなたに助けられたあの日に見せてくれたあの優しい笑顔が消えるのなんて嫌なのよ!!!」
パンっ!!!
銃声が響いた。
「アイ!!!
ジェーン!!!」
本気で撃ったのか?!
本気で仲間を撃ったのか?!
「お前は何をやってるんだ!!
仲間を撃つなんてどうかしてるだろーが!!」
俺はすぐにアイとジェーンを引き離してアイの胸ぐらをつかんで怒鳴った。
「撃つわけないじゃないですか。」
「っ!?」
初めて見る…
こんなにも悲しみが滲み出たアイの目をみるのは。
初めてだ……
