LOVE PRECIOUS




「ふざけないで!!!


何が私よりハルの方が何倍も頭がいいよ!!


いつまでその偽りの姿を続ける気!?」



「ジェーン!
それ以上口を出すな!!」


最早喧嘩の領域に達した。


「口を出すなですって?

悪いけどあなたがそれを解読しないと言うのならここで全てあなたの過去を話してあげるわ!!」



!?


アイの…過去…


「さっきも言ったはずだ。」


アイが…
スイッチがはいってる…

「それ以上過去の話を持ってくるのなら俺はお前を殺しかねないと。」


「おいおい。
喧嘩はやめろ!」


殺すという言葉をきいてルカが止めに入ろうとする。


「入ってこないで!!

ここに入って来たらあんたが死ぬわよ!?」


「っ、」


2人の気迫にルカが押される。


「ねぇ?
何でそんなに変わってしまったの?

何でそんなに自分を偽るの?」


泣きそうな目でアイに問いかけるジェーン。


「俺は何も変わっていないし偽ってもいない。」


「どこがよ!!

あなたは変わったわ!!

あなたはいつ自分の能力を!
自分の気持ちを!
心の奥にしまって他人の利益をあげるような事をする人になったの!!

どうしてそんなに自分の存在を否定する人間になったの!!」



その瞬間だった。

ガタンっ!!!


「アイ!!??」



アイがジェーンを押し倒し彼女の額に銃を突きつけていた。


「お前……

それ以上言うなと言ったはずだ。


殺されたいのか?」



ゾクっ…


背筋から汗が流れ落ちる。


止めに入りたいのにアイの放つ殺気で近寄れない。


「ゴクッ…」


あぁ、皆もなんだな。

この状況に皆も怯んでる。


怖い。
恐ろしい。

この言葉がぴったりだ。