アイSIDE


「ごめん。
ジェーン。

どういうこと?」


ほんとにユキ達と接触していたのか?


だとしたらジェーンはどっちについてる?


ユキ達に命令されてここにきた?
それとももっと他に何かあるのか?


「おい。
お前!

あいつらとどういう関係だよ!!」


ナオがつっかかる。


「私達は昔一緒に船に乗ってた仲間よ!

疑ってるわけ?!」


「ジェーン。
いつユキ達と会ったんだ?」


私は隣りにいるジェーンに尋ねた。


「んー…
一ヶ月位前かしら?」


ってことは、この前私があった時よりもっと前。


「何よ。
アイも私をうたがってるの!?」


ぐいっと腕を引っ張る。


「違う。
お前がスパイみたいな器用なことできるわけないだろ?」


「じゃぁどうしてよ!?」


「この前そのユキって奴らがハルちゃんを襲ったんだよ!」


「え…?」


ルカさんがハルを指差しながら怒鳴った。


「アイ。
あの子は…」


ユキがハルを襲ったことには一切触れずにジェーンは私を咎めるような目で見た。


「そうだよ。

私の妹だ…」


ジェーンが私にいいたいことは分かる。


「そう…

あなたがハル…」


「は、はい!!

よろしくお願いします!!」


ハルは律儀にお辞儀をした。