確かに短い髪に半袖のTシャツ。
それに七部丈のズボン。
「確かに男に見えるな。」
「ちょっと!!」
俺の言葉が耳に入ったのかジェーンはこっちをキッと睨んで言った。
「アイが男だと思ってるわけないじゃない!!
この子はれっきとした女よ!!!」
「あーもう!!
わけわかんねぇ!!!
てめぇはアイとはどういう関係なんだ!
何で令嬢がこんなとこにいて海賊に捕まってたんだ!」
俺はついに怒鳴った。
もうわかんねぇよ!!
何がしたいんだこの女!!
「ナツキさんすみません。」
「あ?
お前のせいじゃねぇだろ!
この女がおかしいんだよ!!」
申し訳なさそうに俺に謝ったアイをみて少し胸が痛んだ。
「私はユキ達にアイの事を聞いたから会いたくて色んな海賊船に乗っけてもらってたのよ!!」
ユキ…達…?
あいつらか??
「ごめん。
ジェーン。
それどういうこと?」
アイの目に戸惑いが生まれた。
この女は一体何を考えてこの船に乗ってきやがったんだ??
ナツキSIDE終わり
