LOVE PRECIOUS



「おい、大丈夫か?」


船に戻るとみんながかけよってきた。


「私は大丈夫ですけど…」


「彼女なら大丈夫だ。
気を失ってる。


後はハルに任せた。」


私の言葉と同時にナツキさんが甲板に戻ってきた。


「良かったです。

でもナツキさん?
よくあそこに飛び乗れましたね?」



まさかナツキさんが来るとは思わなかった。


しかも声のする所まで分かってたなんて。



もしかしたらほんとに今日のナツキさんは一味違うのかな?



「あ?
バカにしてんのか?


お前に出来て俺にできない事はないんだよ。」



敵の注意力も俺には向いてなかったしな。
そう言ってナツキさんは鼻で笑った。



「ふふっ、」


なんかついおかしくて笑ってしまった。



「なんだよ。
笑ってんじゃねぇよ!」


「だって、何かおかしくってっ、」



何かナツキさんじゃないみたい!



「ナツキは心配だったんだよね?
アイの事が。」


シンさん達もニヤニヤ笑いながらナツキさんをからかった。



「はぁ!?
ちげぇよ!!


こいつなんか心配してねぇ!!
人質の方が心配だったんだよ!!」


「全くナツキは素直じゃないよな!」


「ルカ!
お前もか!!」



「あははっ!」



ほんっとにおかしいんだから!


さっきまで張り詰めていた空気はどこへいったのやら。


「俺は着替えてくる。」


ナツキさんは拗ねて自分の部屋へ行ってしまった。


「私も着替えて来ますね!」


流石に血がついたシャツはきてられないもんね。


私も自分の部屋へ着替えに戻った。