LOVE PRECIOUS



「何を隠してるか知らないけど…
全員ぶっ倒してやる。」


私はキッと相手を睨んだ。



「っ、(なんつー殺気だよ)」


敵達は一歩ずつ下がって行く。


「なんだよ。
来ないのか?」


私もそれに合わせて一歩ずつ近づいて行く。


『バンッ』


「!?」


後ろで扉を開ける音がした。


「アイ!
無事に確保したぞ!」


「わかりました。
ナツキさんは船に戻ってください。」


「分かった!

(あいつ…またスイッチ入ってる?)」


ナツキさんは船を寄せてもらい無事に移動する事ができた。



「来ないのかよ?」


私は静かにハッキリと言う。



どうやら私の放つ殺気に負けて手も足も出ないようだ。


「もう馬鹿な真似はやめるんだな。
命を落としかねない。」


「分かった!
分かったから命だけは!!」


敵は全員武器を手から離し命だけは助けろと懇願してきた。


戦意喪失。


そんな相手に私は刃を向けるつもりはない。


私は静かに剣をしまい自分の船へ飛び移った。