アイSIDE



「んんー!!
やっぱり海の上は気持ちがいいなぁー!!」


treasur huntから一週間ほど経ったある朝。


私はいつもより早く起きてる甲板に出ていた。



「ふぁぁ〜…
気持ちいいけどやっぱり眠いな…」


『せいぜい頑張るんだな。
その黒幕とやらを倒すために。』


ユキとラン…

あの二人も目的は私と同じはず…。


そして…

『ハルには手を出すな。』


『その保証はできないな。』



ハルを狙っているのも確かだ。


私が守らないと…



「やぁ?
今日は早いんだね?」


「シンさん。
おはようございます!」


声のした方に振り向くとそこにはマグカップを持ったシンさんがいた。


「おはよう。
何を見てたの?」


シンさんはゆっくりと私の方に歩いて横に来た。



「朝の海は綺麗ですから。
それを見てたんです。」


「なるほどね。」


シンさんは私の言葉にふっと微笑んだ。



わぁ…
やっぱシンさんって素敵だよね…



顔がカッコ良くて頭もいい。
おまけに面倒見もいいんだから女の人なんて手に余るほどよってくるんだろうな…



「ん?
どうしたの?

僕の顔に何かついてる?」



「あ、!?
い、いえ!!
な、なんでもないです!!」



し、しまった!!
あまりにも綺麗だったから!!



私は慌てて顔を海の方へ戻した。



「ところで
君に一つ聞きたい事があるんだけど?」


「はい?」


「そのネックレスどうしたの?
昨日までつけてなかったよね?」



シンさんは私の首元を指差した。


「あ、これですか?

これは私の宝物なんです!」


「宝物?」


「はい!
本当は付けようとは思って無かったんですけど何かこのネックレスに呼ばれた気がして。」


キュッと自分の首元にあるネックレスを握った。