「一つだけ教えてやる。」

「何だ?」

「さっきのあいつの行動に引っかかってるんだろ?」

ユキはニヤリと不敵な笑みをこぼす。

こいつはなんでこんな不気味な笑方をするんだ?

「あれが本当のアイだよ。
何を隠そうとしても本当のアイさ。」

ランはにっこりと笑顔を見せて言った。

「だが…」

その後の言葉を引き継いでユキが喋る。

「いつもお前らが見ているアイも本物だ。
ククッ…お前らがあいつにどう対応するか何てしったことじゃない。」

「じゃぁ何故アイの妹であるハルを狙った!」

ルカがハルを庇いながら言う。

「何故かだと?」

2人の視線がハルに注がれた。

「そんな事お前らがしる価値もない。」

「待て!!」

そう言って2人は真っ暗な海の向こうへと消えて行った。

「何者だったんでしょうか?」

ハルは怯えながら言葉を発する。

「さぁな…」

ただ、これから不吉な事が起こる気がする…