「俺たちはアイの妹さんになんて手なんかだしてないよ?」

「お前もか…ラン…」

アイはユキの隣にいる男を見つめる。

切ない…目…
あいつがあんな顔するなんて…

「そしてあいつは…
mind orge(頭脳の鬼)と呼ばれてる男。ラン。」

「何だよなんだよ!
あいつらってそんなにつよいのか!?
鬼とか天才とかついちゃう様な奴らなのか!?」

「バカだな…ナオ。
わかんねぇのかよこの空気!」

単純なナオは未だに理解が出来ないらしい。

「あいつらから放たれる異様な空気を御前はわかんねぇのか?!」

たしかに…感じる。

「アイは!?アイは大丈夫なのか!?」

下の会場を見ると変然と立っているアイが見える。

死ぬなよ…アイっ!