「じゃあ、部活行くね」

「っ…あ!待って!」

「ん?」

「あっ…と、あの…」

「どうしたの?」


緊張して言いたいことが言えない。

渡したいものが渡せない。



それでも貴司くんは
笑顔で待ってくれていた。


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