「ただいまより、事前会社主催、

『原告・被告、恨みっこナシよ、初恋を貫け、苺大福合戦』

をはじめま――す!」

「司会のコ、若いね。」

「高校生かな、中学生かな?」

(幼稚園児よ)


心の中でしっかりツッコミを入れながら、

カオだけはにこやかに、自慢の「大人の変装」になりきった。

「母の代理で司会を務めさせていただくのは、わたくし堂本福江です。」

「フクエちゃーん、トシはー?」

「ウンじゅう5才でーす」

「15歳だってよ?わっかーっ」

「25歳かもよ?あんがい若作りで」

(失礼しちゃうわ)

ホントは5歳である。