そんなある日。
確か昼頃だった気がする。
首都から兵が訪ねてきたのだ。
「ボズニアの村長さんですか?…お尋ねしたいのですが…ラーナという少女はいますか…?」
「いますよ。金髪の子でしょう?…いま呼んでくるので、あそこでお待ち下さい。」
村長はそう言って兵達に笑いかけ、椅子を示す。
兵達はそこに腰掛けた。
何の会話をしていたのだろう?
…ん?こっちに近づいてくる?

「ラーナ。首都から君にと兵がお見えだ。」
村長がそう言った。






…私、悪いことしたか?