「ねえ、アシュレイ。明日も遊んでね!」
「もちろんっ!」
そう言って、私の幼なじみのアシュレイは笑った。

ーーーーーーーだけど。


「ラーナ!逃げてっ!」
いつも通りアシュレイと約束した。
だけど、この日はいつも通りじゃなく、地獄だった。
「私たちのことはいいから逃げるんだ!」
父さんが私を突き飛ばした。
私の住んでいた村は小さな村。
地図上から消された、小さな村。
消し去ったのは、この国…ストロックの王だ。
私たちの村に火をつけ、村を炎で消し去った。
助かったのは私と数人の大人だけ…。

「…お父さん?…お母さん?…アシュレイっ!?」
泣き叫んでも、その3人の姿はどこにもなかった…。