この痣…私の左手の甲にある。
だが、これを言ってもよいのか?
わからない…。
「あるのか?ないのか?」
「あ、あるがなかろうが関係ないだろう!?」
「関係あるっ!…何なら、無理やり確認しようか…?」
国王はそう言って県を抜いた。
私は背筋に冷や汗をかく。


ーーなんだこいつ…?
オーラが、尋常じゃない。

「ちっ。ある。私の左手の甲に、その痣がある。」
「そうか。それはよかった。」
国王はそう言って微笑んだ。

…やはり、オーラが怖い。

そう思っていると、国王が嬉しそうに口を開いた。
「では、君を呼んだ理由を話そうか。…ラーナ・アルルエリ。お前は豊穣神かつ好戦的軍神…イシュタルの生まれ変わりだ。」





……?
い…イシュタル?
私が…神の生まれ変わり…?


なんてーーーーー
なんて突拍子なんだ!?