春樹はそんな事を考えながら、帰りのホームルームを仕切ってくれる担任の到着を待っていると、勢い良くいつも先生が入って来る側、つまり教卓側の扉が開いた。

先生かと思って窓側に向けていた視線を扉側に移すと、そこには――


一人の女子生徒が、立っていた。