せんぱいの味わい方なんてしりませんっ‼

「なんでここにいるんですか・・・」

これじゃ、思い切ってサボれなさそうだ


「うさ、なにいってるの⁇
オレ、風邪だから保健室いるの」

「真先輩、、柚紗莉の事うさって呼んでるんですかぁ」
「うん。 うさぎに似てるから♡」

「ヤキモチかぁ⁇ かけるんのヤロー⁇」

「俺の彼女を先輩に取られたら妬けますよ、そりゃぁ…」


かける…
大丈夫だよ。 わたし、かけるの側にずっといるよ。

「かけるん顔真っ赤‼」

本当だ…。
よっぽど勇気出して言ったんだなぁ
ありがと。


「あの、、 わたし、寝ますので…」

「おっけーです」
「おやすみ」
「おやすみなさい…」


その後
わたしが眠ったのか
二人の話し声が次第に聞こえなくなって
子守唄のように気持ちよく聞こえた

そして…
最後に聞こえたのは
保健室を開ける音…。
そこに、
「かけるく~ん‼ 探したんだよぉ♡
さっ‼ せんせーも心配してるからぁ、
教室もどろッ‼ 」
「あぁ。」

「かけるくん♡ 今日帰ったらうち行くねぇ♡」


イチゴミルクみたいに甘い声で
かけるを誘うような声で…
それは、わたしを苦しめている声で…
わたしは、
ただ、かけると女の人を見送るしかなかった。