やっぱり美紗だ…
絶対絶対、仕組んだ。
言いやすいようにとか思ったか
しらないけど、こんなの逆効果だよ絶対。
『私、美紗にここで待ってなさいって言われたから居たの』
『は?え、じゃあ嘘?』
『う、うん、美紗のイタズラ?』
苦笑いでそう言う私。
なんか可哀想になるくらい
引っ掛かった蓮斗。
頭で整理してわかったのか
はぁー…
とため息をついて椅子に座る。
『れ、蓮斗』
『よかった…まぢ焦った』
怒ったかな?
なんて顔を覗きこんだ私。
その目に飛び込んできた笑顔。
ドキッ…
よく見たら額に汗をかいてる。
冬なのに、そんなに心配してくれたんだ。
すごい嬉しい。

