『あ、嫌ってことじゃなくてさ、でもだからってわけでも…あー…』


頭をくしゃくしゃしだして
訳もわからんてかんじで喋ってる。


『蓮斗、変だよ?』


そんな蓮斗をみて笑ってしまう。

なんか、蓮斗の新しい一面って感じ。


『はー…俺、はずかしんだけど、柚乃のせい』


『え、私?』


『そ、はぁ。で、なんで居るわけ?なんか用だった』


落ち着いたのか
ゆっくり顔をあげて話始める。



『あ、うん。一緒に帰ろーと思って、聞きたいこともあるし』


『そっか、じゃあ帰るか』



その帰り道は
あの“小動物"の意味を聞いたけど、
教えてくれず
そのまま別れて家へと帰った。


でも、そんなことより
きょうはほんとに嬉しかった。


あんなこと、初めて言われたし
守ってくれた。


もっと、蓮斗が愛しくなって
好きになっていく。


でも、蓮斗はどうなのかな。


友達だから?


なんて、期待はしちゃってるけど
こんな不安もあるのが事実。



でも、私はやっぱり
蓮斗が好き。