『はー、やっぱあんたに強行突破は無理ね』



『はぃ』


『キスくらいしなさいよねー』


『…すみません』



やっぱり
思った通り、朝から美紗に説教されてます。


『でもねー、小動物ね。』


そう。
頭をなでられ、少し…
ううん。結構期待してたわたし。


だけど、


小動物に見えたからって、


酷くない?
なんか遠まわしに振られた気分。



『まぁ、可愛いってことじゃないの?』


落ち込んだ私に気づいた美紗は
苦笑いでそう答えてくれる。


んー
だったら嬉しいよ?


だけどさ、だけど…

人間にみられてんのかなーってさ。


思っちゃうわけよ。



『美紗、私ね。知ってから、もっと、知ってから好きになるつもりだったの。』


『うん、そうね。』


『でもさ、ほれっぽい症候群でちゃって、気づいたら好きになってね。』


『ん、柚乃らしぃわね』


『でもね、蓮斗はただの後輩としかみてない気がしてね、どーしたらいいかわからない』