『ん、なに?』



『だから柚乃が』


また口を開けた美紗

あわてて私は思いっきり袖を引っ張り


『やめて美紗』

そう言った。


『え、あーごめんまだ言ってなかったんだっけ?好きって』



聞こえないくらいの声で
喋る私達に不思議そうな顔で見てる蓮斗、


『好きって、そんなはっきりとは……』



『は?いやいや好きでしょ完璧』


ズバッと指を指されて言われて
段々顔が、ほてってくるのが自分でも分かった。



『え、んー…かもしれないけど』



でもまだ知りたいって気持ちだけかも
しれないのに。

はっきり言われたらなんか抵抗が…。


『柚乃?なに影で喋ってんだ?』


背中を向けてた私の真後ろから
そう言われて
背中がピン!と伸びてしまう。


それを見てニヤケる美紗。


『ほーら』


なんて笑って言うけど
私もうすうすはわかってたり…。


はぁ、あんなに
ライバル多い中戦わなきゃダメなのよね。


なんか、叶いそうにない恋
しちゃったかもしれない。



これが漫画だったら
きっと上手くいくんだろーなー。



はぁ………。