『ちょっとだけでもさぁ』 しつこいね、この人達。 蓮斗がなんか可哀想に思えてきたよ。 こ、これは助けたほうがいいかな。 『あ、蓮斗!先生が呼んでた…よ?』 あぁ、なんて嘘を。 もっとマシな嘘をつけばよかったかな。 『あ、まぢ?どこで?』 『あ、っとー…』 『こっちです!』 後ろからすかさず助け船を 出してくれた美紗、 助かった。 蓮斗は女の人達に そういうことだからと言って その場を去った。 チラッと見たら やっぱり睨まれた私。 慌てて 先に行く蓮斗と美紗の後を追う。