『柚乃ー…?』
『わかんない、どーしよ…』
なんか、いきなり不安になってきた。
だって、もう一年しかないよ。
やりたいことなんてわかんないし。
『そっか、大丈夫だろ、俺だって、継ぐなんて思ってなかったんだし』
『そうなの?』
『ん、俺さ中学のころ荒れてたって言ったじゃん、高校も行く気さらさらなかった。』
『働くつもりだったの?』
『んーただめんどくさかったな、でもお袋倒れてさそんとき医者からストレス性のなんちゃらって言われて』
そこは曖昧なのね。
でも、大変なことだよね、
お母さん倒れるなんて。
『そんとき俺、あぁ、俺のせいだって思った』
『え、どうして?』
『あの頃学校でも喧嘩やらタバコやらまぁ色々問題ばっかで毎日おふくろ学校呼ばれては頭さげて、ケガさせたやつのとか行って頭さげて、の繰り返しだったから』
そ、そうとうの問題児だったんだね。
『でもおふくろは、あんたのせいじゃない。って言って親父は親父で俺が母さんを見てやれなかったからだって、二人共俺のせいだって言わなかった』
蓮斗、なんか嬉しそう。
表情見てたら分かる。
きっと、その時も嬉しかったんだ。

