『柚乃さ、家どこ?』
『え?あぁ2個隣の駅だよ?』
って、
なに私簡単に教えてるんだろ。
『じゃあ俺のが遠いんだ、俺4つ位だし』
『でも、近いね』
『んー柚乃さ、番号交換しよ』
『うん』
って、え?
いや乗りで返事しちゃったけど
会ったその日にって初めてだし
でも今更断れないし。
『んでもって明日メールで送る時間に電車乗ってこいよ』
『え?一緒に行く感じ?』
一緒に登校なんて今までないのに。
悲しいけどこれが現実なの!
『絶対こいよ!』
うぅ…強制的だし
良いのかなぁ
私、ちょっと周りの目が
怖いんだよね
女の子達のあの睨み付けが…
でもそんなことお構い無し
っていうか
まず聞いてなかったんだけど
強制的に話しは進んでいって
駅に着いた私は
断れずに去って行く電車に手を振ってた。

