『守ってくれて、嬉しかった。そばにいるだけで、嬉しかった』
もう、気づいてるかもしれない。
そう思うと恥ずかしかったけど
でももう後戻りはできない。
『蓮斗は私にとって特別なんだ。』
次の言葉で言うんだ。
そう決めた私。
“好き"
そう言おうとしたんだけど。
『ちょっ、待った!』
止められてしまった。
あ、れ。
もしかして、振られた?
言わせてもくれないの?
あ、やばい、
そんなのかんがえたら泣いちゃう。
頭をくしゃくしゃ掻いてる蓮斗。
んーと困った顔をしてる。
終わった。
ごめん美紗。
私、言えなかったよ…

